空想と現実を繋ぐ面白さ【前田建設ファンタジー営業部】ネタバレ・レビュー

空想と現実を繋ぐ面白さ【前田建設ファンタジー営業部】ネタバレ・レビュー
https://eiga.com/movie/91419/gallery/
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おすすめ度

おふざけを真剣に!それが楽しい!
おすすめ度:★★★☆☆【3点】

あらすじ

2003年、バブル崩壊後の建設業界。前田建設の広報グループ長は、「アニメ『マジンガーZ』の出撃シーンに登場する地下格納庫を現状の技術と材料で建設したらどうなるのか?」を検証するWEB連載を提案する。広報グループの若手社員・土井は嫌々ながらもプロジェクトに携わるうち、架空のものに対してどこまでも真剣に向き合う社内外の技術者たちの姿を目の当たりにし、意味のないことだと思っていた業務に本気で取り組むようになっていく。
引用元:映画.com

感想

「え!作らないの?」と最初にテンションが下がりましたが、いやはやあんなに興奮するとは!

前田建設がwebコンテンツとして展開している前田建設ファンタジー営業部。その第1弾「マジンガーZ地下格納庫編」を実写化。
前田建設ファンタジー営業部

最初、部長とチカダ以外は乗る気がしないのだが徐々に感化されていき、最終的には社内だけでなく外部までに広がっていく。熱い!

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自分がグイグイ引き込まれたのは、素人が一見では思いつかない、掘削で出た土は空気を含んで元の体積より倍になりその処理の大変さ。摩擦による熱をどう冷却するのか、などの二次的な部分。なるほどと唸らされ熱く熱く語る現場の方々にどんどん入り込んでしまう!

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またマジンガーZを数秒でリフトアップする油圧は現実的にありえないなども、現実的な話から考えると実に面白い。

そしてそういう非現実な箇所を「そりゃそうでしょ」という雰囲気にさせなかったのが、この映画の肝でありお見事な部分。多分相当悩んで丁寧に組み立てていったのだと思う。

ある回を見逃していて、リフトが横に動くことを知り唖然となって計画を1からやり直すなどおっちょこちょいなのもご愛嬌。

最後は淡々と見積もりを出して終了。予算設定は無いのでいくらかかるかがわかれば良いのです。

ただ映画としてこれだけは物足りないので落とし所として、アニメの世界と現実がリンクするマシーンが出てきます。マジンガーZのキャラクターと話したり完成した格納庫でマジンガーZを出発させたりと絵面的には最高です。ただ主人公の夢オチ。

と思わせてからの宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統が部長の前に現れ映画は終了します。

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ファンタジー部を演じた面々は個性も出てて良かった。特に芸人でもある小木博明はハマってたしなぜかかっこよかった!驚き!

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エンドロールに流れる氣志團の歌も最高で、なおかつこのエンドロール自体凝ってて最後まで楽しめました!

データ

製作年:2020年
上映時間:115分
監督:英勉
キャスト:高杉真宙/上地雄輔/岸井ゆきの/本多力/町田啓太/山田純大/鈴木拓/水上剣星/高橋努/濱田マリ/鶴見辰吾/六角精児/小木博明/永井豪

リンク

映画.com

予告

心に残ったロケ地

見学のため足を運んだ⻑島ダム
静岡県榛原郡川根本町

映画を観て欲しくなった1品

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