せっかくのお祭り作品ながら企画倒れ【劇場版 Infini-T Force ガッチャマン さらば友よ】

おすすめ度

アベンジャーズみたいと言われるのが嫌だったのかな？
おすすめ度：★☆☆☆☆【1点】

あらすじ

過酷な戦いの末に自分たちの世界を取り戻したガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーンの4人は、ある目的のため、笑（エミ）とともに再び時空を超える。彼らが降り立ったのは、ガッチャマン率いる科学忍者隊が悪の秘密結社ギャラクターと戦い続けた世界だった。その世界の様子に違和感を抱く彼らの前に、科学忍者隊の創設者・南部博士や、科学忍者隊のナンバー2であるコンドルのジョーが姿を現わす。
引用元：映画.com

感想

心躍るアニメを制作し続けるタツノコプロ55周年記念作品。
70年代に制作され今でも人気を誇る4大ヒーロー「科学忍者隊ガッチャマン」「宇宙の騎士テッカマン」「破裏拳ポリマー」「新造人間キャシャーン」が集結する言わばタツノコプロ版アベンジャーズ！

ポリマーはあまり知らなかったですが、他の3作品は子供の時フィギュアを持っており毎日遊んでました。特にキャシャーンはマイヒーローでしたね。

2008年に発表されたタツノコ VS. CAPCOMでもかなりテンション上がりましたが、当時ゲームはウイイレ1本しかやってない時でまたwiiも持っておらず結局やらずじまい。今作は楽しもうと期待してました。

しかしつまづいてしまったのが、TV版が12回放送された後の劇場版とは知らず、序盤20分ほどは総集編のような内容でその後劇場版オリジナルの内容になってます。

なるほどだから急ぎ足だったのね。。すぐに4人が集まって変身してしまう展開に拍子抜け。

この時点で俺が観たい作品ではなかった。
肝心のお話も最後までわかりづらく、なぜこんな話にしてしまったのか理解不能。たしかに4人が集結するため時空を超える理由付けが欲しかったのはわかります。しかしせっかくのお祭り企画がその点に引っ張られ活躍の場が少ないのは本末転倒！呆れます。

なぜ各キャラクターの見せ場を用意しない！変身シーンをかっこよく描かない！いよ！待ってました！というヒーロー要素全くなし！極めつけは4人揃って敵を待ち構えるシーンがなぜ無いんだ！作り手がどうしてこの企画があるのかわかってない！

南部博士がボスだったのも絵面的に弱すぎる。
南部博士が言わんとしてることは面白いと思う。これは「ウォッチメン」のオジマンディアスが考える平和思想と似て悲しみを感じるが、今作の世界観がわかりづらくそれをする理由がボヤケてしまってる。

またフル3DCGアニメというのが売りではあるが全く目新しさを感じなかった。お話的に人がいない渋谷だったのも殺風景過ぎて手抜きを感じてがっかり。舞台も渋谷から動かずこれまた残念。3DCGに関しては「009 RE:CYBORG」の方が格段に上。挑戦的でもなく無難に3DCGで作ったのならマイナスでしか無い。

お祭り企画を素直にやれなかった制作陣に無念さいっぱいの記念作品でした。

データ

製作年：2018年
上映時間：90分
監督：松本淳
キャスト（声の出演）：関智一／櫻井孝宏／鈴村健一／斉藤壮馬／茅野愛衣／遠藤綾／鈴木一真／船越英一郎

リンク

映画.com

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