
おすすめ度
石橋静河の魅力に引き込まれる。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】
あらすじ
冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。
引用元:映画.com
感想
「行くぜ東北」CM3代目に抜擢された石橋静河が主演の1人で、また作品の風味も良さそうなので観てみました。
石橋静河が石橋凌・原田美枝子夫妻の子供であるサラブレットだったのは知ってたものの、もうひとりの主演古舘佑太郎も古舘伊知郎の子供であるのは知らなかった。ある意味2世対決。
どちらも演技は素晴らしかったです。
石橋静河は天真爛漫な顔がほんと素晴らしく、たまらなく愛おしくなります。そしてそのギャップで冷たい顔には心底見たくないとこちらにも罪悪感を産ませるほど。ツルンとした顔立ちにキレイな目と歯。惚れてしまいました。

古舘佑太郎は長男ながら心配になるほど子供心が残された、石橋静河とは違うピュアさをもつ役でテンションの上げ方とか少々難しかったと思います。メインは歌手のようですが注目したい人です。

作品「銀杏BOYZ」の楽曲からインスパイアされた小説が元で、最近俳優としての活躍が目立つ峯田和伸も出てきます。がちょっとこちらがこっ恥ずかしくなるような演技でした。他の作品を見てるので下手だとは思ってません。
7月7日にあった片思いの女性と1年後また同じ日に会うという。正直現代ではありえない設定ですが主人公が超ピュアということで成り立ってます。
自分も石橋静河のような女性と1年後二人きりで会えると思うとしっかりとカレンダーでバツ書いていってしまうかもしれません。待ち遠しくなって7月のカレンダー見ながらそれをおかずに飯を食べるシーンは名シーンでした!
少年時代、無邪気に遊んでた友達が自分より一歩も二歩も大人だと知った時、そして片思いの女性とは幼少時に大きな接点がありずっと心に残ってる人だったら。。自分としては大きさな差を感じてしまい。とても複雑な感情に苛まれると思います。でも主人公は友人を心底誇らしく思ってるところ素晴らしいなと思う。

しかし終盤田舎に戻り花を生けようと思ったところ園長を見かけて、何もせず帰ってしまったところは田舎を出てしまったことに罪悪感を感じており、突き詰めると実は忘れたかったのかもしれません。やはり複雑だったのかな。
東日本大震災をからませ、音楽の重要性、人と人のつながりの大切さを表現してたのは良かった。パンクというあまり聞かれない音楽が人から人へ伝わっていくのも面白い。

少々物語の進み具合がご都合主義ではありますが、最後二人で坂を降り、物語が浄化されていく中、最後にタイトル回収もお見事。
たくさんのカメオ出演も楽しかった。
そして園長を演じた宮本信子は最後までわからなかった。。

データ
製作年:2019年
上映時間:114分
監督:菅原伸太郎
キャスト:古舘佑太郎/石橋静河/和久井映見/光石研/清原果耶/小林喜日/大西利空/泉澤祐希/恒松祐里/蒔田彩珠/吉村界人/岸井ゆきの/峯田和伸/宮本信子
リンク
予告
心に残ったロケ地
重要な場所となる坂
群馬県沼田市 沼田駅入口交差点から沼田駅へ下る滝坂