
おすすめ度
始めた日は同じながら世界が見えたものとあきらめたもの
おすすめ度:★★★☆☆【3点】
あらすじ
ひょんなことからロードバイクに熱中していく中学生の勇利と洋介。ペダルを漕ぐことに青春と未来を懸けていた2人が数年後に再会する。勇利はペダルを漕ぎ続け、プロのロードレーサーとしての道を歩むことを決めていたが、社会人となった洋介はロードバイクに乗ることをやめてしまっていた。この再会から2人の人生が大きく変わっていく。
引用元:映画.com
感想
青春ムービーと謳っているもののそこまで感じられず、がむしゃら感もなかったです。そこはちょっと肩透かし。
ロードバイクに乗る理由ももうちょっと丁寧さが欲しかったかったですが、何をすればいいのか何に夢中になって良いのかと迷い「何かを待っている」中学時代に風のようにキッカケが舞い込んでくるのは意外とリアルなのかなと思います。

かくして同じ日にロードバイクを手に入れ夢中になっていく2人ですが、徐々に差が開いていきます。
これは身体の問題なのか夢中度なのか、勇利はどんどん速くなり洋介はついていけなくなります。もう追いつけないんだろうかと思う洋介の目線は切なかった。
物語は一気に進み青年になりお互い何をしてるかわからない状態に。
驚くことに勇利はツール・ド・フランスに出るまでに成長!かたや洋介はしがない塾講師。しかし話はうまく行かず勇利はツール・ド・フランスを諦めます。そんな失意の勇利と逆にニュースを聞いてまたロードバイクに乗り始める洋介。
洋介のロードバイクがずっと乗ってないんだけど、いつでも乗れる場所に置いてある感じ。絶妙で最高でした。

そんな中地元の京都井手町でロードレースの立ち上げがあり、そこで二人はまた一緒に走ることになりがむしゃらに漕ぎ合って終了。
正直いい話にしたいところではあるが、勇利の参加方法はどうなのかな。。当然一番速くそれを遺憾なく発揮してる展開ではあるがちょっと腑に落ちない。自分は運営がどう判断してるのか気になって仕方なかった。結局何もお咎めないけど。
同じ青春を送った二人がいつしかお互いの道を進み、なにか大きな差が開いているようで開いていない感じは良かった。
あと六角精児が知的障害の役で同じことを繰り返し言いますが、物語に深みが出てて面白い構成だったと思う。

この映画はたぶん京都井手町を盛り上げようという地域振興で立ち上がっただと思う。なるほど各所を回るロードレースと地域振興映画の相性は良さそう。今後ロードレースを扱った映画が増えそうな予感はしました。
データ
製作年:2018年
上映時間:86分
監督:作道雄
キャスト:荒井敦史/ 岡山天音/望月歩/吉沢太陽/川村亮介/久保陽香/小貫加恵/松林慎司/月亭太遊/泉原豊/阿部進之介/津田寛治/六角精児
リンク
予告
心に残ったロケ地
おとなになった二人が出会う場所
万灯呂山展望台