
おすすめ度
板尾創路の凛とした姿になぜか誇らしくなる。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】
あらすじ
銀座のコスメショップで働く橙花は、母の三回忌に実家のある離島へ帰るが、そこでなぜか父・青治が母の服を着て生活している姿を目撃する。驚く娘を意に介さず、青治は「この人と家族になる」と居候の男性・和生を紹介する。
引用元:映画.com
感想
タイトルどおり食事シーンが多い!
そしてその多くがハフハフガツガツ系の食事。絶妙な咀嚼音も加わりなんともお腹が鳴ってしまうこと必然。

そして各食事シーンには人間模様が詰まっており、作品にしっかりと膨らみを与えてます。最初主人公と男性の関係を、会話ではなく食事シーンだけで伝えてきたのは素晴らしかった。
お父さんがお母さんになって嫁入りをする。
なんとも衝撃的な内容!
それを演じたのが板尾創路。普段から掴みどころがない役が多いが今作はビシッと決まっていました!

女装した学校の校長が校門で生徒に挨拶してても騒ぎにならないのは、東京都でも新島という場所だからでしょうか。少々島の人達が寛容すぎるかなと思いましたが、実際にはどうなるんでしょうか。本作のテーマでもありちょっと考えてしまいました。
ロケ地となってるのは新島とそのとなり式根島。沖縄と遜色ない海の綺麗さで東京から高速船で2時間半。飛行機なら30分。あの景色が意外と近いとわかると一度行ってみてもいいかなと思います。
主人公を演じた松本穂香。少々鼻が気になりますが吸い込まれそうな瞳の綺麗さがたまりません。清純派で色気ある服など皆無ですが、今作ではなんと浜辺でビショビショになり透けブラシーンがあります!しかも高校生男子(実はトランスジェンダー)とのおふざけなので小悪魔的キャラにも見えるという、松本穂香の新しい側面が集約された場面となってます!
ラストは浜辺での結婚式。よく考えたなとなんとも美しい名シーン!

またその前に嫁入り前のお父さんに紅を塗るという、主人公がメイク会社に努めているのが最大限に生きてきます!また神聖な雰囲気で二人の絆が高まるシーンでなんとも良かった。

ただラストシーンがすごく映えるからか、作品のメインビジュアルに置いてしまうは少々複雑。仲良く写ってる場面なので、最終的に仲良くなるのがわかってしまうだけに、何度もある気持ちが通じ合わないシーンが滑稽になってしまいます。
でもまあ映画屈指の美しい結婚式に細かいこというなんて野暮すぎますね。必見です!
データ
製作年:2019年
上映時間:95分
監督:ふくだももこ
キャスト:松本穂香/笠松将/モトーラ世理奈/三河悠冴/柳俊太郎/金澤ちゆき/イシャーニ/榊原徹士/三浦英/島洋子/尾藤亜衣/矢崎初音/浜野謙太/板尾創路
リンク
予告
心に残ったロケ地
夏野がプカプカ浮いてた浜
東京都新島村式根島 泊海水浴場