
おすすめ度
上山田温泉がいい味出してた。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】
あらすじ
地方の寂れた温泉街で彫師稼業を営む鷹巣明。昼間は郵便配達員として働く鷹巣は、町外れに暮らす若き詩人にファンレターを届けている。ペンギンと呼ばれる詩人と鷹巣は妙にウマが合い、毎日のように他愛のない雑談を交わしていた。ある日、ペンギンの熱狂的なファンである月夜の星を名乗る女性が「妻になりたい」と、彼のもとに押しかけてくる。ニヒルで粗暴な鷹巣、ロマンティストで性的不能のペンギン、少女のように夢見がちな月夜の星。3人の奇妙な三角関係は、激しく、そして危うげにこじれていく。
引用元:映画.com
感想
原作は山本直樹の漫画。未読。他の漫画では思春期に衝撃を受けたものです。
漫画ならではの詩人のペンギンが出てくる世界観を実写化。
ペンギンを窪田正孝、彫師ながら郵便配達員でもあるこれまた独特なキャラを永瀬正敏が演じます。

特に永瀬正敏はハマリ役でしたね。いつもサングラスをしてて何を考えているかわからないが非常にバイオレンス。またどの場面でも様になってて、配達のカブまたがっててもカッコよすぎでした!

ペンギンが幻想で郵便配達員が現実という役割。そして2つの世界観の間で迷うのが小西桜子演じるペンギンのファン。
舞台は古びた温泉街。温泉街というのが非常に良いですね。多彩な人間が集まり人間味があふれつつも閉鎖的な部分も感じます。逆に同じ街でありながらどこか浮世離れした別荘のような場所にいるペンギン。いつも光に溢れキラキラしててこれから幻想に入りますよと暗示。
ヤクザの抗争や夜の遊びなど、性欲と暴力が人々の関係を複雑化し最終的には死が待っています。終盤ヒットマンがかっこよく登場し、死を弄びながらも、えっ?て内容であっけなく死ぬ。観てる方も困惑するぐらいの軽い死。

ペンギンのファンは妻になるためにやってきて尽くしますが、次第に性的不能であるペンギンとぎくしゃくしてきます。配達人がそそのかしてる気もしますが、最終的には現実の配達人と性欲を貪ります。
それに気づき始めたペンギンは、己自身で象徴である家から遂に出ます。しかし数台の冷房をガンガンにつけている非現実な家とは違い現実の暑さにやられ気を失います。結局女性を寝取られた郵便員に助けられ。ペンギンのファンは家を出ていきます。
小西桜子はこれからの伸びていくであろう期待の女優ですが、早々に強烈な濡れ場で裸体を見せています。その心意気やすごい!そして永瀬正敏がエロい!

終始つかめない役だった田口トモロヲ。真面目かと思ってたら、夜は射的屋で斡旋の仕事をしててキャラも濃い。人は良さそうだが妙に行動力やある人、実はこういう人が知り合いにいたら厄介なんだろうなと思う。

しかし射的屋で斡旋してるのはホントにあったのだろうか、ちょっとおもしろい設定だった。客もちゃんと銃を構えて設定に乗っかるところかがまた良かった。
すごい世界観ながらしっかりと幻想と現実を掻き分け、味わい深くまとめた作品でした。
データ
製作年:2019年
上映時間:102分
監督:廣田正興
キャスト:永瀬正敏/窪田正孝/小西桜子/深水元基/長谷川朝晴/坂田聡/今奈良孝行/飯島大介/吉岡睦雄/澤真希/阿部英貴/佐藤江梨子/宇崎竜童/田口トモロヲ
リンク
予告
心に残ったロケ地
足湯で坊さんに墓を勧められる場面
カラコロの足湯
長野県千曲市上山田温泉2丁目