おすすめ度
楽しめたのだが期待以上のものは得られなかった。
おすすめ度：★★★☆☆【3点】
あらすじ
夏休みに学校の研修旅行でヨーロッパへ行くことになったピーターは、旅行中に思いを寄せるMJに告白しようと計画していた。最初の目的地であるベネチアに着いたピーターたちは水の都を満喫するが、そこに水を操るモンスターが出現。街は大混乱に陥るが、突如現れた謎のヒーロー、ミステリオが人々の危機を救う。さらに、ピーターの前には元「S.H.I.E.L.D.」長官でアベンジャーズを影から支えてきたニック・フューリーが現れ、ピーターをミステリオことベックに引き合わせる。ベックは、自分の世界を滅ぼした「エレメンタルズ」と呼ばれる自然の力を操る存在が、ピーターたちの世界にも現れたことを告げる。
引用元：映画.com
感想
前作は最高に楽しませてもらったマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）シリーズの続編。
今作非常に気になったのが、アベンジャーズが綺麗に終わったのになぜかMCUフェイズ3の最後がこのスパイダーマンということ。なんでだろうと思い映画館に足を運んでみました。
アベンジャーズ エンドゲームで最大に引っかかった5年ズレる問題。一応その顛末と回答を示してるのだが、でもやっぱり引っかかる内容。あんないきなり現れたら死人多数じゃないか？？
今作のヴィランであるミステリオを自分はあまり知らず、ビィランだということしか知らなかったため中盤の種明かしまではかなり楽しめました。どうしてもアベンジャーズに紐付けしたかったのか、なるほど今後のアベンジャーズはミステリオがリーダーになるんだと心底思ってしまうほど。
まんまと騙されました。だってジェイク・ギレンホールにサングラスが似合うんだもん。
あと微妙なとこだけどアイアンマンの形見でもあるサングラスを雑に扱う主人公にイライラ。
なかなか捻られた展開でなおかつアイアンマンを絡めてくるところにストーリーのうまさを感じます。
ただミステリオがどういうキャラなのか知っていると序盤から展開は読めてしまうので、ある意味無知で楽しめた。
ミステリオの思惑にはまり、なにが本物かなにが嘘かわからなくなる展開は奥深い展開で良い。もう大丈夫ってとこまで騙されると精神的にきますね。
しかし終盤のロンドン決戦は畳み掛けが急ぎ足になり急にミステリオが小物臭くなります。最後正体をギリギリまで見破る姿に主人公の成長を感じますがバタバタ感は否めなかった。
今作最大のがっかりポイントだったのが、前作最大の面白さであったアイアンスパイダースーツの封印。確かに万能すぎたかもしれないがあのオペレーターの掛け合いが無くなったのは痛かった。最後身にまといますがオペレーター機能はなし。あとビィランも所詮はただの人間であるためカタルシスはなくモヤッとした感じが残りました。
まあそれでも恋に大忙しの高校生にアイアンマンが亡くなり世界を託される現実をひしひしと感じ成長する過程はうまく描いてかなと思います。スパイダースーツも豊富に登場しアクションも多彩で楽しませてくれました。
エンディング後のムービーは今回は2種類。
キャラクタークレジットの後に1個。その後のエンドロール後一個。
1個目はスパイダーマン単体作品続編の煽り。正直うーんという内容。ミステリオ最後の一撃ではあるがこんな終わり方にしなくてもいいと思うし続編が暗い感じになりそうで楽しく待てない。たしかにスパイダーマンの話し上重要かもしれないがそれは続編中に起きればいいことかなと思う。かなり気持ち半減。
2個はアベンジャーズのもの。
待ってました！フェイズ3の最後の理由がここにあるんだろうとエンドロール後ムービーが始まり興奮。いきなり度肝抜かれることが明かされますが、しかしそこにはなぜスパイダーマンがフェイズ3の最後なのかの答えはありませんでした。うーんがっかり！
このムービーから得られるものはアベンジャーズの中心はすでに地球ではなく今後は宇宙が中心なるよという提示でしょうか。それそれで楽しみではあるが。。
スパイダーマンがフェイズ3の最後だった意味は、 MCUのほぼ主人公であったアイアンマンがいなくなった後日譚を少しだけ触れたかったということでしょうかね。
データ
原題：Spider-Man: Far From Home
製作年：2019年
上映時間：135分
監督：ジョン・ワッツ
キャスト：トム・ホランド／サミュエル・L・ジャクソン／ゼンデイヤ／コビー・スマルダース／ジョン・ファブロー／J・B・スムーブ／ジェイコブ・バタロン／マーティン・スター／マリサ・トメイ／ジェイク・ギレンホール／アンガーリー・ライス／トニー・レボロリ／レミー・ハイ／ヌーマン・アチャル
