おい!俳優になにやらすんだ!【ハード・コア】レビュー

おい!俳優になにやらすんだ!【ハード・コア】レビュー


Advertisement

おすすめ度

自立ロボットが出てくるのにシュールな世界。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】

あらすじ

あまりにも純粋で不器用なために世間になじめずに生きてきた男・権藤右近。群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼ぐ彼にとって、心優しい仕事仲間・牛山だけが心を許せる相手だった。右近の弟でエリート商社マンの左近は、そんな2人の無為で自由な日々を歯がゆい気持ちで見守っている。ある日、右近と牛山は、牛山が暮らす廃工場で、古びた1体のロボットを見つける。その分野に詳しい左近が調べると、実は現代科学すらも凌駕する高性能なロボットであることが判明。彼らはロボットと不思議な友情を築いていく一方で、その能力を使って巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう。
引用元:映画.com

感想

ダメ人間を撮り続ける山下敦弘作品。

今作は作・狩撫麻礼、画・いましろたかしの「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を実写化。作品全体は未読ながらwebで1話読んだ感じ、内容に沿ってるのかなと思います。

まず言いたいのは、
タバコプカプカで軽い女を演じた松たか子。オフィスでズッコンバッコン佐藤健。チュバチュパとテレホンセックスで卑猥な顔と声を出す主人公山田孝之。月光仮面よろしく満月を背に欲望を剥き出しにする荒川良々。。。

おい!俳優のイメージ大暴落じゃないか!

そして改めて思うわ俳優ってすごい!

序盤はホントどうしようもない話。しかしなぜか頭に残るエピソード。。なんか悔しい。そしてそんなそんなどうしようない生活を淡々と描いてると突如現れるロボット!すごい展開です。

このロボット超高度なシステムを搭載しているのだが見た目はロボット三等兵。でもだからといってロボット中心の話にならないのがこの映画のすごいところ。あくまでアホなやつらの話なのです。生物的欲求にかられ人間味あふれる二人と無機質なロボット。しかし孤独という共通項がものすごい仲間感を出してます。

この映画全体的に人間味あふれる演出が多いですね。印象的なのはクールな次男がロボットを目の前に気のない素振りを見せるも「あーがまんできねーなんだそいつ」というやり取り。なんか好きでした。

終盤なかなか考えれた展開になり、そして驚愕のラストへ。

後日談はあったほうが良かったのか無かったの方がよかったのか悩みますが、なんかやりきった映画でしたね。

データ

製作年:2018年
上映時間:124分
監督:山下敦弘
キャスト:山田孝之/佐藤健/荒川良々/石橋けい/首くくり栲象/康すおん/藤原季節/松たか子

リンク

映画.com

予告

おすすめ度:★★★☆☆カテゴリの最新記事