
おすすめ度
最後のお祭り撮影が雨だったのが残念。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】
あらすじ
東京での生活に疲弊し、将来を見失っていたアナウンサーの貴子は、彼女が幼少期を過ごしたことがある本土最南端の町、鹿児島県南大隅町での取材を命じられる。久しぶりに南大隅町の地に戻ってきた貴子だったが、いやいやながらの仕事は力が入らず、ぞんざいな取材を続けていた。しかし、町を盛り上げるために必死な役場の職員をはじめ、それぞれの立場で懸命に働く町の人びとと触れ合う中で、仕事との向き合い方、人間らしい生き方を考えるようになる。次第に元気を取り戻し始めた貴子は、本気で取材に取り込むようになり、アナウンサーとしてこの町の文化をしっかりと伝えることへのモチベーションを高めていく。
引用元:映画.com
感想
「きばいやんせ!」とは鹿児島弁で「頑張れ!」という意味。
名作「百円の恋」の監督武正晴・脚本足立紳コンビということで期待しましたが、あまりやる気はなかったようで毒にも薬にもならないような映画でした。
舞台となった鹿児島県南大隅町は日本一周などで目的地とされる本土最南端の佐多岬があるのですが、映画では全く佐多岬に触れませんでした。なにもない最果ての地にしたかったのでしょうがあまり納得がいきません。
夏帆が阿婆擦れた不倫女子アナを演じ寝起きベットシーンなどもありますが、正直夏帆の大胆な演技を見たいのか清純的な演技を見たいのかなんとも悩みます。これこれ夏帆のこれを観たかったという作品に出会いたい。

相手役に仲野太賀が出てるおり、仲野太賀の安心安全感を感じました。もう欠かせない俳優さんですね。岡山天音も最近見る映画立て続けに出演してたりして活躍が目立ちます。夏帆と違い最近は気弱キャラが板についてこちらも欠かせない俳優さんに成長しました。

非常に残念だったのがお祭りシーン。
何となくここで盛り上がれれば映画は閉まるんじゃないかと思ってましたが、撮影当日は雨でなんとも活気がなく冷たい感じの絵になってしまってます。あと鉾はできるだけ地面近くまで下げるとか下につけちゃいけないとか説明が欲しかった。たしかに説明がなくても良いのですが明確にすることによって一緒に達成感も味わえる気がします。

名場面として神輿が倒れる危機にTVクルーが颯爽と入り危機を脱出。なんとなく冷めてたテレビ側が参加し一体感を出しますが、助ける際下に置いた機材が実は邪魔だったんじゃないかと心配になりました。こんな重箱の隅をつつくような考えになるのは映画に入れてない証拠ですね。。
主人公が祭りを通して、気持ちあらためやる気を取り戻します。このまま町で過ごしていくのかなーと思わせつつ、女子アナを頑張る道を選びます。ここらへん足立紳っぽくもありますがもうちょっと毒があっても良かった気がします。
あとポスターやメインビジュアルが実はラストカットなのです。こういうの好きじゃない。。観た後なんだかなとなります。
データ
製作年:2018年
上映時間:116分
監督:武正晴
キャスト:夏帆/仲野太賀/岡山天音/坂田聡/ 眼鏡太郎/宇野祥平/鶴見辰吾/徳井優/愛華みれ/榎木孝明/伊吹吾郎
リンク
予告
心に残ったロケ地
南大隅町役場