ヒットメーカーが無難に作った人気シリーズ【祈りの幕が下りる時】

ヒットメーカーが無難に作った【祈りの幕が下りる時】

Advertisement

おすすめ度

人気シリーズ続編を無難に制作。だがそれが素晴らしくもある。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】

あらすじ

東京都葛飾区小菅のアパートで滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見された。アパートの住人も姿を消し、住人と押谷の接点は見つからず、滋賀県在住の押谷が東京で殺された理由もわからず捜査は難航する。捜査を進める中で加賀は、押谷が中学の同級生で演出家の浅居博美をたずねて東京にやってきたことを突き止めるが……。
引用元:映画.com

感想

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズでその中の大人気「新参者」枠最後の作品。
加賀恭一郎シリーズの10作中全部ではないが大方読んでおり、今作も出た当初読んでおりました。

監督はTBSドラマの超ヒットメーカーの福澤克雄。名前はわからなくても「半沢直樹」「下町ロケット」を作った人と言えばどれほどの人か一目瞭然。

ただ映画となる別なのかかなり無難に作られた気がした。自分がすでに読んでいた小説だからかもしれないが話をなぞっているだけにも感じ、また序盤の展開はある程度知識が無いと違う映画見に来た?となるでしょう。テロップで状況説明するのもがっかりだった。

しかし原作好きが映画を観るとアラばかり目立つ中、今作は上記のアラ以外はほとんど感じなかったのは素晴らしいことなのかもしれない。お話は非常に入り組んだお話。まあよく考えたなと。そこに原発など挟み込んだりお祭りを入れたりとうまくまとめてくるのがさすが東野圭吾。

かなり板についた阿部寛の加賀恭一郎。迷宮入りが見えてきたその時自分が鍵だとわかる一連の魅せ方は良かった。刑事として自分の母親が事件に関わっているのはどう思うのだろうか。その苦悩と長年の思いに幕が下りる心情を好演してました。

あとやっぱりキレイ松嶋菜々子。今この松嶋菜々子をもっともっと多くの作品で観てみたい。
終盤胸を打つ演技で持っていく小日向文世。ただ中盤まで「存在しない」役なのでシークレットにできなかったのかな?せめて予告編は出さないほうがこの作品としての勝負ができたと思う。

東野圭吾×阿部寛×ヒットメーカーで喧嘩せずうまく無難にミックスされた作品です。

データ

製作年: 2018年
上映時間:119分
監督:福澤克雄
キャスト:阿部寛/松嶋菜々子/溝端淳平/田中麗奈/キムラ緑子/烏丸せつこ/春風亭昇太/及川光博/伊藤蘭/小日向文世/山崎努

リンク

映画.com

心に残ったロケ場所

浅居博美の地元の同級生に聞き込みしてる場所
【近江八幡水郷】
近江八幡の小江戸風景が美しい。

予告

Amazonプライムで観れます

祈りの幕が下りる時

おすすめ度:★★★☆☆カテゴリの最新記事