予告にだまされた!【屍人荘の殺人】ネタバレ・レビュー

予告編にだまされた!【屍人荘の殺人】ネタバレ・レビュー
https://eiga.com/movie/90347/gallery/
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おすすめ度

空前絶後のカオス状態ながら終盤のテンポの悪さがもったいない。
おすすめ度:★★★☆☆【3点】

あらすじ

ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲は、先輩でミステリー愛好会会長の明智恭介に振り回され、ホームズとワトソン気取りで学内の瑣末な事件に首を突っ込んでいた。同じ大学に通い、私立探偵の顔も持つ剣崎比留子は、2人に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。実は比留子のもとには「今年の夏合宿で何かが起こる」との犯行予告が届いていたのだ。夏合宿がおこなわれる山奥のペンション紫湛荘へと向かい、3人は研究会のメンバーと合流する。そしてその夜、密室状態となった紫湛荘で惨殺死体が発見され……。
引用元:映画.com

感想

当時このミス1位などで話題をさらった「屍人荘の殺人」しかし原作は未読。
いつかは読みたいと思ってたところに予告編が大変面白く、意気揚々と公開週に観に行きました。

そしたらまさかのゾンビ映画!
序盤から最後まで展開される内容だけによくもまあ隠しており、そして見事に驚かされました。

そのゾンビパニックに殺意を持った殺人が展開されて行くのですが、主役級の明智役中村倫也は早々にゾンビに襲われフェードアウト。話は天才探偵役の浜辺美波となんとか知恵を振り絞るワトソン役神木隆之介のバディもので進んでいきます。

しかし浜辺美波ことべーやんのイケメンぶりが凄すぎます!どの場面も絵になる女優さん!素晴らしい!
ただ舌足らずなのがなんともご愛嬌で「ん?」と聞き直したくなる場面もありますが(それがわざと2回言うネタになってる気がしますが)ホント良い女優!

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各キャラクターに人間味あふれるキャラ付けをしておりますが、明智のパチンはすごく良いものの、葉村の純粋さによるボケかましや剣崎の相撲ネタは余計でした。あと終盤テンポが悪くなっていき、だんだんこの映画の最後に興味が削がれて行ってしまうのも残念。

ゾンビと犯人探しの2本柱ながら、当然ゾンビをどうするかがこちらは気になるところなのにそこは終始逃げてれば大丈夫的な楽観視。ここがテンポを高めもうちょっと焦りながらの犯人当てだったらこの世界に入れたかもしれません。見やすさを追求した形だと思うのですが白けてしまう展開でした。

しかし犯人がわかった際、犯人にも驚きましたが生前の明智がすでに犯行前に犯人がわかっていたという展開はグッときました。終始ダメ探偵と思わせておいて実はすごい観察力があったことを示しそれが死後にわかるという悲しさ。鬼展開ですね。

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ただその明智が実は生きていたという思わせぶりはどうかな。。
すでに多くのゾンビが処理された後、明智だけが処理されずそこにいる理由もおかしい。結果残酷な結末になり終止符が打たれますがその際の剣崎比留子の思いにゾッとしその瞬間に映画が終わってしまいます!後味悪すぎる!!

ここまでゾンビと殺人事件を並行させながらもコミカルさをなんとか保ってましたが、剣崎比留子が全て企んだという含みで終わらすのは残念でならない。恐ろしすぎだろ。

ミステリーの肝でもあった「二度殺す」というアイデアも悪くないですが、なら犯人はバレた後しおらしくするのではなく隠れた残虐性を出さないとダメだった気がします。相当な殺意で二度殺すんですよ!通常なら考えつかない!

あと今作の功労者であるPerfume「再生」。
この曲がなければ予告編があれ程の完成度を持つこともなく、自分も映画館まで足を運んだかわかりません。
しかしそのノリノリのこの曲をただの黒バックスタッフロールで流したのはもったいない。その後の展開か映画のハイライトなどなにかしらの映像を流してほしかった。。ホント残念。

データ

製作年:2019年
上映時間:120分
監督:木村ひさし
キャスト:神木隆之介/浜辺美波/葉山奨之/矢本悠馬/佐久間由衣/山田杏奈/大関れいか/福本莉子/塚地武雅/ふせえり/池田鉄洋/古川雄輝/柄本時生/中村倫也

リンク

映画.com

予告

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