おすすめ度：★★★☆☆【3点】
震災のその後の人たち。
仮設住宅に暮らし、父親は仕事も見つけず多額の賠償金をただパチンコで浪費して行く毎日。かなり痛々しい。
そして駐車場の利用を見ると多くの人たちはすでに仮設住宅から出て行ったのではないだろうか。希望が見つからない様子がさらに痛々しい。
フィクションではあるがいわき市という設定。比較的大きく復興されたかと思ってた場所でまだこの状態なのかと現状に驚く。
主人公は週末渋谷でデリヘルをしており、その行き来のバス描写が多く主人公の心情を淡々と表しているのが印象的。なにか常に考えがまとまらない不安な面持ちでした。
主人公を演じた瀧内公美はかなりの美貌。やべっちの奥さんである青木裕子に似てる感じ。そして今回体当たり演技もしております。
ただデリヘルという仕事をしておりながら脱いだだけでエロさは無いのはちょっと中途半端だった気がします。
元カレがえらく体格が良いなと思ってたら名作「恋人たち」の篠原篤でびっくり。あのように心情を吐露して行く演技はずば抜けてますね。
あと平行線で市役所に務める広報の物語があり、スナックで働く東京から来た大学生が卒論で震災を書きたいと質問ぜめにする場面。震災を体験した者と体験していない者の溝を大きく表現した非常に居た堪れないシーンでした。
タイトルはかなり意味ありげなものとなっており、正直話を難しくしちゃってる気がしましたが最後はそのままの感想になりました。
製作年： 2017年
上映時間：119分
監督：廣木隆一
キャスト：瀧内公美／光石研／高良健吾／柄本時生／篠原篤／蓮佛美沙子／戸田昌宏／安藤玉恵／波岡一喜／麿赤児
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