おすすめ度
すごく良い作品ではあるが気になる点も多い
おすすめ度：★★★☆☆【3点】
あらすじ
アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ティ・チャラが、漆黒のスーツと鋭い爪を武器に戦うブラックパンサーとして活躍する。絶大なパワーを秘めた鉱石「ヴィブラニウム」が産出するアフリカの国ワカンダは、その恩恵にあずかり目覚しい発展を遂げてきたが、ヴィブラニウムが悪用されることを防ぐため、代々の国王の下で、世界各国にスパイを放ち、秘密を守り通してきた。父のティ・チャカの死去に伴い、新たな王として即位したティ・チャラは、ワカンダの秘密を狙う元秘密工作員の男エリック・キルモンガーが、武器商人のユリシーズ・クロウと組んで暗躍していることを知り、国を守るために動き始めるが……。
引用元：映画.com
感想
アフリカにある超文明国ワカンダ。圧倒的力を持ちながらも文明の流失を拒み、先進国と後進国の格差問題を一見後進国のワカンダから見せていくのがなんとも皮肉で面白い。
ブラックパンサーという今後マーベル・シネマティック・ユニバースを引っ張っていきそうなキャラクターで、単独作品の今作を期待していたのですが最初でつまずきました。
序盤数年前から始まるのですが、そのキャラ設定がわかりづらい！そのシーンで登場する1人が「シビル・ウォー」で亡くなった主人公の父親で元国王の若き姿なのですが、あの白髪の元国王と結び付かず、うまくキャラ整理がつかないまま重要なシーンが進んでしまい出だし乗れずじまい。
徐々に理解していくもののもうちょっと丁寧にしてほしかったと残念な部分でした。
あと韓国ので大興奮カーチェイスですが、夜の繁華街の雰囲気は良いものの暗すぎてわかりづらかった。ここもホントもったいない。
ただそれ以外は大変楽しめました。
特にマーベルでは重要な立ち位置であるヴィランのキルモンガー。今作の肝であるワカンダの「悪い部分」の被害者で悲しい過去を背負いその祖国に対して変えてやろうと強い意志で立ち上がります！そんな主人公を食ってしまうほど魅力的な役を演じるのが、顔の輪郭が最もセクシーだと思っているマイケル・B・ジョーダン！
「クリード チャンプを継ぐ男」で主人公アドニスを演じ、またその監督でもあり今作の監督でもあるライアン・クーグラーとは3作連続で重要な位置で出演。大変勢いを感じる俳優さんです。
超文明という設定をいかんなく発揮し数々のお助けアイテムも面白かった。こういうのワクワクしてたまりません。格好はアフリカ民族で槍（超ハイテクな槍です）を持っているのに、ピストルに向かって時代遅れと言うのも笑えました。
今後は超文明国ワカンダがその技術を世界に開放していく際、マーベル・シネマティック・ユニバース的にもどうなっていくのかも大変楽しみです。
データ
原題：Black Panther
製作年：2018年
上映時間：134分
監督：ライアン・クーグラー
キャスト：チャドウィック・ボーズマン／マイケル・B・ジョーダン／ルピタ・ニョンゴ／ダナイ・グリラ／マーティン・フリーマン／ダニエル・カルーヤ／レティーシャ・ライト／ウィンストン・デューク／アンジェラ・バセット／フォレスト・ウィテカー
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