載せるの載せないの?米国版クライマーズ・ハイ【ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書】

載せるの載せないの?米国版クライマーズ・ハイ【ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書】

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おすすめ度

会社のトップたちがせめぎ合う!
おすすめ度:★★★☆☆【3点】

あらすじ

リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。
引用元:映画.com

感想

スティーブン・スピルバーグ監督作品にメリル・ストリープとトム・ハンクスという2大オスカーが共演。ワシントン・ポスト紙を中心に様々な人間が様々な立場で語りせめぎ合う群像劇。

最高機密文書が特ダネ中の特ダネなのはわかるのですがベトナム戦争・ニクソン政権などをしっかり把握してないと底から突き上げてくる問題提議に乗り切れず、最後までなんらかのわだかまりがありました。不勉強で申し訳ない。。
序盤から丁寧に描いてるので映画は全く悪くないです。

メリル・ストリープ演じるワシントン・ポスト紙の社主。
女性ながら準備は怠らずしっかり頑張るものの最後のところで一歩が出ず冷ややかな目で見られてしまう。気丈ながら自分が社主の器でないことも承知でその些細な心の演技をメリル・ストリープ好演。後ろ髪を引かれる思いで明るく振る舞う姿になんとも言えない感情が芽生えます。

その下で働く編集主幹のトム・ハンクス。
見た感じで人が集まってくる人格者であることがわかる。往年のトム・ハンクスとはかなり体格が良くなったが結果良い味を出してるのは間違いない。

最終的にペンタゴン・ペーパーズという特ダネを元ネタが問題で載せる載せないのか輪転機を待たせてのせめぎあい!これはまさに横山秀夫の名作「クライマーズ・ハイ」を彷彿させます。このせめぎ合いがこの映画の白眉でメリル・ストリープの「寝る!」が最高です。

最後は自分でも知ってる大事件の始まりを匂わし、もしかしたら続編が作られるのかな?その時は時代背景を勉強して望みたい!

データ

原題:The Post
製作年:2017年
上映時間:116分
監督:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:メリル・ストリープ/トム・ハンクス/サラ・ポールソン/ボブ・オデンカーク/トレイシー・レッツ//ブラッドリー・ウィットフォード/ブルース・グリーンウッド/マシュー・リス/アリソン・ブリー

リンク

映画.com

予告

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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (字幕版)

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