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おすすめ度:★★★☆☆【3点】

園子温監督が期待されたヒミズの内容を変更してまで撮りたかった3.11。
ヒミズではその思いが隠しきれず溢れてしまいましたが、今回は原発にメインに置き直球ど真ん中で挑んできました。

原発によって強制的に区分けされてしまう住民。そして問題となった福島から来た人々への心無い嫌がらせ。客観的にニュースでは知っているものの想像力乏しく軽く見てしまっていたが、映画を見、様々な思いを背負いながら断腸の思いで福島から出ていることを知れ胸が苦しくなる。

監督が3.11後日本で生きる覚悟と言ってる通り、大きい部分だけではなく浮き彫りになってしまった細かい部分。上記のような辛い思いで出てきた福島の人たちを非人道的扱いするなんて今後あってはならない。

もちろんこの映画はフィクションでありドキュメンタリー映画では無いので当然脚色によるものではあるでしょうが、家族からしっかり描いており自分も感情移入できてしまう。映像作品ならではの訴えなのです。

ただ監督がほんとに問いたいことが最後に集約されるなら少々難解だなと。

放射能の悲劇は絶望でしょう。そして主人公の終わりは他者から見れば最悪な結果です。しかしこの映画のタイトルは一番最後に出ます。この意味は。。

文字通りの問題作になりました。


製作年:2012年
上映時間:133分
監督:園子温
キャスト:夏八木勲/大谷直子/村上淳/神楽坂恵/清水優/梶原ひかり/筒井真理子/でんでん/菅原大吉/山中崇

【リンク】
映画.com

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