おすすめ度:★★★☆☆【3点】
【少々ネタバレあり】
DVD派の自分も公開されたら必ず映画館で観る「スターウォーズ」
2012年にディズニーがルーカスフィルムを買収しスターウォーズの商業的路線を変更。スターウォーズをたくさん楽しめるようにとスピンオフを交えながら毎年公開。ここ3作は全て12月公開と師走の高揚感も合わさり12月はスターウォーズ祭り状態に。
自分もこの波に乗り、毎年会えそうでなかなか会えないメンバーで観に行く恒例行事となっております。
まあそのように特別な映画「スターウォーズ」なのです。
静寂から耳をつんざくオープニングテーマ!一瞬でスターウォーズの世界に引き込まれ、ああ今年も映画館に足運んで良かったとしみじみ。
しかし序盤から展開がおかしい。チャンスとピンチが交差していき最終的にはうまくいくのですが、チャンスと見て爆撃機が登場するも一気に5機ぐらいしょうもない連鎖で消えていきます。まずここでチャンスとピンチの感覚が狭すぎる!乗り切れない。
爆弾がファーストオーダーに届かなければ大砲打たれレジスタンス全滅。序盤からとんでもなく緊迫したシーン。
最後の爆撃機に期待が寄せられますが、すげー簡易的な発射ボタンが生き残った女性に届かない。でもなんか蹴り入れた振動で自分の手元に届きそう。間に合うか間に合うかで渾身の蹴りで手元に届いて爆弾投下(重力あるの?)成功で相手の戦艦撃破!レジスタンス生き残った!ファーストオーダー万単位で死んだー。
うーん感情移入できないまますごいことが起きてしまった。
ボタンを押した女性は犠牲になりその妹が活躍することに繋がるのですが、これまた気になるのがこの姉妹がアジア系だということ。ディズニーになり国際色を出したいのもわかる。商業的な考えもあるでしょう。悪くはないと思います。
しかしその新キャラの妹が準主役級で活躍するのはどうなんだろ。演じたケリー・マリー・トランさんには全く非はないのですが、顔立ちが片桐はいりさんに似ておりすみませんが大バジェット映画に大活躍させる女性ではないなと。正直この人が活躍してからスピンオフ感がすごい!
さらにそのケリー・マリー・トランさん扮するローズが大活躍する話が最終的には丸々いらないなかったという驚く展開だし、まだまだローズは止まらずフィンとの恋模様でスターウォーズにいらない三角関係も勃発。新キャラかき乱しすぎ。
そのいらない話を挟む時間稼ぎなのか、燃料切れを待つファーストオーダーと逃げ切ろうとするレジスタンス。。お互い同じ方向に何時間もゆっくり進んで冷静に考えるとなんなんだこの展開!
レジスタンス側いろいろ策を実行するものの失敗。しかしファーストオーダー側に頭脳明晰な指揮官がいるわけではなくただただ自分たちの計画倒れなだけ。これじゃ主人公側に感情移入できないでしょ。イライラします。
終始アイデアが出た展開を継ぎ足して出来たストーリーなので、場面場面では迫力もあったりハラハラ・ドキドキもするものの全体でみるとあの展開なんだったの?が多数。スターウォーズという映画であまりにも雑な仕事。脚本も担当したライアン・ジョンソン監督どうしちゃったの?
ただここまで批判ばかり書いてきましたが、当然良い場面もあります。
大きく3つ。スターウォーズらしい多種多彩な生物が集まってるカジノシーンと赤い部屋で起きる親衛隊との対決シーン、そしてルークがファーストオーダーに立ち向かうシーン。特にルークのシーンはポスターにしたいくらいカッコイイ!絵面がホント良いんです。千両役者登場で乗り切れなかった気持ちもこのときは吹っ飛びテンション上がります。
あと超近距離ワープ自爆も大迫力ですごかったんですが(ここの爆発演出は見事!)、そのあとすぐにピンチになっちゃうのがね。しょうもないピンチチャンスの連続よりルークのように絵になるシーン多くしてほしかった。
期待値を上げすぎてしまったようですね。
自分はどんなにダメな映画でもワンシーンが最高だったら良い映画と捉えること多々あります。今回ルークが立ち向かうシーンはそれぐらい最高だったのですが、良い映画と思わせないがっかりポイントが多すぎた。
出来が素晴らしかったフォースの覚醒、スピンオフ ローグ・ワンの流れが今回は荷が重たかったようです。前作同様今作も衝撃なことは起きるし希望も見せつつ終わります。ただ今作は次回作への期待感が全くない。ホント残念。
あと映画とは全く関係ないですが、
今回イオンシネマみなとみらいで観たのですが、上映前の予告が20分もあり、あろうことかこれから観る「スターウォーズ 最後のジェダイ」の予告がなんと2回も放映!あまりにも観客への配慮がありません。
またその上映前の予告が長いことはフードコーナーに書かれているのですが、まあそれ自体は配慮は感じられるもののかえって予告中に席に座る人が多くすでに館内は暗くなってるので気になって仕方ない。様々な人がいるという人気作ゆえの出来事かもしれませんが。。以上気になった点でした。
原題:Star Wars: The Last Jedi
製作年:2017年
上映時間:152分
監督:ライアン・ジョンソン
キャスト:デイジー・リドリー/ジョン・ボヤーガ/アダム・ドライバー/オスカー・アイザック/マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/ルピタ・ニョンゴ/アンディ・サーキス/ドーナル・グリーソン/ベニチオ・デル・トロ
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