おすすめ度
未来まで予見できる天才のなんともチープな復讐劇
おすすめ度:★★☆☆☆【2点】
あらすじ
妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学専門家・青江修介は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。新たな事故現場の調査に当たる青江だったが、やはり事件性は見受けられない。もし2つの事故を連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人はその場所で起こる自然現象を正確に予測していたことになる。行き詰まる青江の前に謎の女・羽原円華が現われ、これから起こる自然現象を見事に言い当てる。彼女は事件の秘密を知る青年・甘粕謙人を探しており、青江に協力を頼むが……。
引用元:映画.com
感想
ラプラスの悪魔
19世紀の数学者・ラプラスが提唱した計算によって、未来を予見できる知性
引用元:公式HP
そんなラプラスの悪魔を所有した女性だからラプラスの魔女。
そんな魔女をミステリアスに演じた広瀬すず。今作も最高に美しい。エピローグ時にハッと一瞬映る姿だけでその美しさがにじみ出ておりたまらない。
しかしなんで出ちゃったかなこの作品に。。
未来を予見できる天才的頭脳。その頭脳がどう展開されていくのかワクワクしていたのですが、その天才的頭脳が考え出した復讐劇がそれ??
絵的にはラストにふさわしいのかもしれないのだが。。天才なんだよね。頭キレキレなんだよね。なんでめんどくさいことするかな。。ズッコケます。
発端である事件のトリックも予見ができるから犯行できたということしかわからず、できればもっとロジックを知りたかった。
その他、天才的頭脳でなにか展開する場面が非常に少なく、そもそもの問題として面白くない。
序盤広瀬すずが溢れたきたジュースをスマホをちょっと動かすだけでキレイに交わすのがピークとなってます。
原作者東野圭吾がヘタを打つわけないので、原因は監督さんになってしまうのかな。。三池監督は大好きな監督だけど今作はあまり評価できない内容です。
あと一応の主人公、櫻井翔演じる地球化学専門家は正直何もしていない。。ジャニーズはこれでよかったのか??かっこいい路線は福士蒼汰が演じてるのでますますなぜ櫻井翔を配役したのかわからない。。
その他玉木宏やリリー・フランキー、豊川悦司など豪華俳優陣が脇を固めておりながら、話の天才的頭脳同様活かしてきれてない感じ。
何回も「もったいないな」と思ってしまう映画でした。
データ
製作年:2018年
上映時間:116分
監督:三池崇史
キャスト:櫻井翔/広瀬すず/福士蒼汰/志田未来/佐藤江梨子/TAO/玉木宏/高嶋政伸/リリー・フランキー/豊川悦司
リンク
予告
心に残ったロケ地
主人公が事件現場近くで宿泊した旅館。
福島県会津若松市「会津東山温泉 向瀧」登録文化財の趣ある旅館です。