おすすめ度
膨大な素材をきっちり丁寧に素材を活かして料理した制作陣に拍手!
おすすめ度:★★★★☆【4点】
あらすじ
6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。
引用元:映画.com
感想
アベンジャーズの第3弾でマーベル・シネマティック・ユニバース作品(通称:MCU)第19作品目。
常に最新の技術を投入し映画界・エンタメ界を引っ張るその存在は映画1本の枠を大きく超えたお祭り映画となってます。
まず驚くのがMCU作品数が増えれば増えるほど同じく増え上がる登場キャラの処理。
大渋滞を起こしそうな所これをキャラを削らずしっかり見せ場も作りなおかつお祭りらしくこのキャラとこのキャラのコンビネーションという夢のシーンを挟み込んでいやはやお見事としか言いようがありません。
終盤ワカンダ王国でハルクバスターにハルクであるバナー博士が乗って(素晴らしいアイデア!)テンション上がって操作誤りすっ転ぶのだが、ブラックパンサーの親衛隊隊長オコエが冷静沈着に蔑んで見ているところなんて一瞬のシーンではあるが各キャラの個性が出てて上手い!そして同様なシーンが山ほどあるのが今作。ホントスゴイ。
今までのMCUで本線に絡まないものの話に出てくるサノスとインフィニティ・ストーン。
これがいよいよ動き出すということでこれでもかというほど強いヴィランのサノス。その圧倒的な力は星の数ほどある映画作品の中で最高ではないだろうか。正直今作こんな終わり方をするとは予想もしなかった。続編が告げられていてもまさか終わり方。ホントどうなるんだ続編!
そしてサノスが登場するということ外せなくなった今回初登場するガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。
宇宙を舞台に活躍する映画が絡むということで地球との世界観どうなるんだと思ったが違和感なく観れた。実はガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3というほど今作のベースになっており、いろいろな惑星を行ききし地球はその1つというテイストになっている。
発想の逆転というかいろいろ考えたんだろなと。あのキャラとあのキャラなんて宇宙行っちゃってますからね。単体作品では考えれないんだけど、この作品では非常にスムーズに観れてしまう。上手い!
総じてよくまあ処理しきって作品だなと。ストーリーもあそこまで突き抜けさせ、マーベル・スタジオ制作陣の最高の作品を作るという意気込みを感じられ嬉しくなってきてしまう次第です。
あえてケチをつけると言うならば、お祭り映画なのでもっと笑顔で観たかった。作品全体に漂う敗戦濃厚感はちょっと辛くなってくる。また一番気になったのはMCU内でも絶対の人気キャラであるアイアンマンのスーツがボディスーツのごとくペッタリになってしまいガッカリ!
今まで各作品だんだん軽量化されていき、「スパイダーマン ホームカミング」でスパイダーマンのボディスーツがアイアンマン並みの超ハイテク装備でなんか怪しい流れだなと思ってたら、遂にアイアンマンがメカらしさを捨ててスパイダーマン側に寄るとは驚き。
あのガチャコンガチャコンするのが良かったんじゃないの?薄っぺらくてナノレベルでじわーっと修復していくアイアンマンスーツは観たくなかった。
まあケチつけるならそれくらいで早くあの続きを観たいし、ドクター・ストレンジの謎の行動が何万分の1の勝利にどう繋がっていくのか期待!またエンドロール後に登場を匂わせた新キャラ。大敗北の立て直しを任されたそのキャラにも大期待です!
データ
原題:Avengers: Infinity War
製作年:2018年
上映時間:150分
監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr./クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/クリス・エバンス/スカーレット・ヨハンソン/ベネディクト・カンバーバッチ/ドン・チードル/トム・ホランド/チャドウィック・ボーズマン/クリス・プラット/ジョシュ・ブローリン