ミュージカルだけではなかったまさかのロードムービー!【ダンスウィズミー】ネタバレ・レビュー

ミュージカルだけではなかったまさかのロードムービー!【ダンスウィズミー】ネタバレ・レビュー


Advertisement

おすすめ度

三吉彩花のスカートヒラヒラは芸術点高し!
おすすめ度:★★★★☆【4点】

あらすじ

一流商社で働く勝ち組OLで、幼いころの苦い思い出からミュージカルを毛嫌いする鈴木静香は、ある日、姪っ子と訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のショーを見学し、そこで「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”にかかってしまう。その日から、静香は街中に流れるちょっとしたメロディや携帯の着信音など、あらゆる音楽に反応するように。術を解いてもらおうと再び催眠術師のもとを訪れた静香だったが、そこは既にもぬけの殻。困り果てた彼女は、催眠術師の助手をしていた千絵とともに、催眠術師の行方を捜すが……。
引用元:映画.com

感想

まず三吉彩花の美しさが際立った映画!
以前から美人さんとは思っていたが手足も長くキレのある踊りでどの場面も花が咲いたように映える。

特に計算尽くされているのが鮮やかな青のスカートのヒラヒラ!一瞬だけパンチラはありましたが(あ!パンチラするんだとも思った)スカートのヒラヒラと三吉彩花の手足の長さがほぼ芸術の域!素晴らしい!

いきなり歌って踊るミュージカルに拒否反応起こしていた主人公。しかしマーチン上田の拙い催眠術になぜか1人だけかかってしまい曲が流れると踊ってしまう体質に。

実は幼き日の学芸会のミュージカルでド緊張のあまり踊れず嘔吐。それを記憶から消していたが深層心理に深く刻まれていて暗示にドップリかかってしまったというわけ。この幼少期の主人公が顔面蒼白を演出してるのだろうが行き過ぎて呪怨の子供のようなメイクでマジ怖かった。まあこの白っぽさがエンドロールミュージカルで良い演出になるのだが。

歌が流れると周りも一緒に踊るノリノリの世界に入り込むのだが、現実は一緒に踊ってる人は誰1人おらずだたの迷惑行為。ここに今までのミュージカル映画への一つの回答をしてる気がします。いきなり歌って踊るなんて現実にはありえない!と。

こういう展開がずっと続くのかなと思っていたら、疾走したマーチン上田を探すため各地を回ることに!東京 – 新潟 – 秋田 – 青森 – 函館 – 札幌と大移動!自分の好きなロードムービージャンルを入れてくるとは!たまらない!

監督の前作サバイバルファミリーは東京から九州まで向かってたので、今作は逆の東へ向かうあたり何かしらの意図があったのかな?

ロードムービーと言えばバディも欠かせません。そのバディをやしろ優が大熱演!身体をブルンブルン震わせながら主人公と見事な対比で素晴らしいアクセントに。今まで矢口監督は端役でもそこそこな役者さん使ってたイメージだけど。今作は踊り優先なのか知らない役者さんが多かった。ヤクザ3人組も通常ならもうちょっと名の通った役者が演じてるところだと思う。ただこの3人組ホント良かったです!

途中バディ解散など本格的ロードムービー路線を辿りながら、最後の札幌でバディも揃いマーチン上田と対峙します。そこでちょっと良い話になったところで最後のミュージカルが始まります。

冒頭に流れた「Tonight 星の降る夜に」が対になる形で再び流れます。あ最後の曲が始まったという感じで終始感極まってしまいました。人数は少ないのですがヤクザ3人組が良い仕事しすぎ!うまく言葉に出来ないのですがこの映画観てて良かったなという気分になります。こういう演出に自分は弱い。

催眠が解け約束の出社の日になるのだが、自分に正直になりここで思い切った行動を取って幕が閉じます。正直勝ち組OLを辞めてまでバディのやりたいことに協力する理由はパンチ不足ですが、2−3日一緒にいただけで人生が変わってしまうことはあるでしょう。それが旅の魔力。

全部でミュージカルは8曲。どれも素晴らしかった!度肝を抜かれた「ウェディング・ベル」はミュージカルとは言いづらいですが歌詞を再現させた狂気に乾杯!

まあいろいろ思うところはあったりもしますが、「タイムマシンにおねがい」が流れて出演者が揃っての大団円ミュージカルを最後に観てしまえばそんなこと忘れて最高な気分で終われます!この時幼き日の主人公と今の主人公が対峙しカラフルなミュージカルに誘います!トラウマを克服する演出!素晴らしい!

データ

製作年:2019年
上映時間:103分
監督:矢口史靖
キャスト:三吉彩花/やしろ優/chay/三浦貴大/ムロツヨシ/宝田明

リンク

映画.com

予告

心に残ったロケ地

浜辺の歌を歌う場所
北海道北斗市新函館北斗駅

おすすめ度:★★★★☆カテゴリの最新記事