おすすめ度
松岡茉優の喜怒哀楽を観てるだけでたまらない
おすすめ度:★★★★☆【4点】
あらすじ
OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」への思いもいまだに引きずり続けていた。一方的な脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛ド素人のヨシカは「私には彼氏が2人いる」と彼女なりに頭を悩ませていた。そんな中で「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」という奇妙な動機から、ありえない嘘をついて同窓会を計画。やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……。
引用元:映画.com
感想
みんな大好き松岡茉優。
国民的女優を掴みつつある彼女の魅力が遺憾なく発揮されている作品です。
勝手に妄想し毎日そのストーリーを磨き上げることで現実と紙一重となることあると思います。自分も「もしJリーガーだったら」「もし有名タレントだったら」などと常に妄想しておりますので、例えばJリーグでなにか起きれば自分が妄想する「自分」がいたらこういう事起きないのに。。とか思ってしまいます。もちろん絶対口外しないし他人と話してるときは消えている勝手な妄想です。
今作はそこに思い込みも強く発生し現実と交差してます。中盤その思い込みの先がミュージカル調で虚無感たっぷりに描かれ、今すぐ松岡茉優演じる主人公を抱きしめたくなります。
また妄想女子としては驚くほど積極的な行動が実を結び、愛する「イチ」と大接近しますがその刹那とんでもない現実を突きつけられ、揺るぎない妄想故に大ダメージを喰らいます。まあ好きな異性にあのようなこと言われたらそりゃ妄想は爆走しますよ。
妄想は現実の逃避行であり現実を観てないと怒られるかもしれませんが、ある意味絶滅回避の防衛本能でもあると思います。主人公みたいに妄想によって毎日が楽しく生きて行けれるならそれで良いのではないでしょうか。
と妄想の破綻まで描かれている今作では大きい声は言えませんが。。
それでも妄想に生きる人達の応援賛歌としてたまらなく愛しい映画でした。
データ
製作年:2017年
上映時間:117分
監督:大九明子
キャスト:松岡茉優/渡辺大知/石橋杏奈/北村匠海/趣里/前野朋哉/池田鉄洋/柳俊太郎/古舘寛治/片桐はいり