黄金を抱いて翔べ

黄金を抱いて翔べ

おすすめ度:★★★★☆【4点】

井筒監督作品。

自分がこのように映画の感想を書き溜めようと思ったきっかけが井筒監督作品の名作「パッチギ!」。当時テレビ朝日の深夜に放送してた虎ノ門内のコーナー「こちトラ自腹じゃ!」で辛口コメントを言ってるのに腹が立ち、んじゃそいつの作品見てやろうじゃないかと「パッチギ!」を観たらおみそれ致しました。と降伏。

井筒監督が映画に込める思いなど色々聞き、そこで始めて映画の奥深さなるもの感じ始め、自分もそのメッセージに気づきたく自分なりの解釈を考え始めました。ただまだその時は漠然としてて実際書き留めるようになったのは映画観ただいぶ先になります。

原作物というのが少々引っかかっていたものの大好きな妻夫木、浅野ら豪華俳優陣で期待値あがりまくりでしたが、残念ながら過去作に感じたガツンと来るものが無かったです。最後まで魂の揺さぶりを感じられませんでした。やはり原作ものはダメなのでしょうか。。

かと言え井筒演出は健在。地に足がつくその演出はやはり見てて楽しい。そしてそれに一番ハマってたのは意外にも浅野でした。家族がやられて時の演技なんて浅野しかできない生々しい緊迫感。あと客寄せと思われたチャンミンも好演。また銀行強盗も素人らしい粗さあって良かった。爆弾で分厚いドアをふっとばす金属音!耳をつんざいて映画館で観て良かった。その爆弾も爆薬から集めるところにリアル感を感じました。

最近見かけ無いケイパーもの(金庫破り)映画としては悪くないでしょう。ただ井筒監督作品というどうしても高いハードルは越えられなかったと思います。


製作年:2012年
上映時間:129分
監督:井筒和幸
キャスト:妻夫木聡/浅野忠信/桐谷健太/溝端淳平/チャンミン/西田敏行/中村ゆり/青木崇高/田口トモロヲ/鶴見辰吾

【リンク】
映画.com

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