おすすめ度
美しい瀬戸内海をバディしながらのロードムービー
おすすめ度:★★★★☆【4点】
あらすじ
食品メーカーに勤める川原由加利は、研究医である優しい恋人・小出桔平と同棲5年目を迎え、公私ともに充実した日々を送っていた。そんなある日、自宅で桔平の帰りを待つ由加利のもとに、警察が訪ねてくる。桔平がくも膜下出血で意識を失っているところを発見されたのだが、桔平の所持していた運転免許証や医師免許証はすべて偽造されたもので、職業も名前も全てが嘘であると判明したのだ。ショックを受けた由加利は桔平の正体を突き止めるべく、私立探偵の海原匠と彼の助手キムに調査を依頼。やがて、桔平が書き溜めていた700ページにも及ぶ未完成の小説が見つかる。その内容をもとに、いまだ病院で眠り続ける桔平の秘密を探るため瀬戸内海へと向かう由加利だったが……。
引用元:映画.com
感想
サスペンス一色かと思いきや意外にもロードムービーで驚いた。ちょっと2時間ドラマ的な展開だけどしまなみ海道近辺のキレイな風景が楽しめ灯台もこんなにあるのかと驚かされる。
お話はけっこう引き込まれ、動線もテンポもスムーズで監督さんお見事な手腕。中江和仁監督はこれが長編初監督らしく今後がすごく楽しみです。
「真実を知る勇気はあるか?」
よく聞かれる言葉ですが今作はそれをよく表しております。終盤、最後の選択として車のパンクシーンがあります。主人公の思いと車のパンクがリンクし一度急停止致します。そこで探偵が自身の経験で真実を知ることの後悔を述べ、改めて真実を知るか知らないかの最終選択を主人公に迫ります。
そして主人公が「車を動かすこと=真実を知る」を選んだ矢先、救われない真実を知ることになります。
非常に辛い展開でやりおったなと思いますが、同時に今までの不可解さもクリアされていき最終的に「嘘を愛する」理由にも繋がります。
主人公を演じた長澤まさみは全編美しく魅力全開。相手役高橋一生もあんなメガネ似合う人は他にいません!そしてその二人を食ってしまうほど魅力的な吉田鋼太郎とDAIGOの探偵コンビ!スピンオフが観たいくらい今作だけなのはもったいない!吉田鋼太郎に至っては出演してなかったら今作の面白さは半分だったと思います。
タイトルからは想像がつかない、映画の面白さがコンパクトに詰まった作品でした。
データ
製作年:2018年
上映時間:118分
監督:中江和仁
キャスト:長澤まさみ/高橋一生/DAIGO/川栄李奈/野波麻帆/初音映莉子/嶋田久作/奥貫薫/津嘉山正種/黒木瞳/吉田鋼太郎