最後のライブで最高潮!何故か涙が溢れてくる【ボヘミアン・ラプソディ】レビュー

最後のライブで最高潮!何故か涙が溢れてくる【ボヘミアン・ラプソディ】レビュー

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おすすめ度

大観衆が一体化する感動。
おすすめ度:★★★★★【5点】

あらすじ

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。
引用元:映画.com

感想

キャッチコピーなどで散々ライブシーンの凄さをアピールしてたのだが、まさかここまでだったとは。

自分はよくJリーグ観戦をするのだがその際惜しくも不幸があり黙祷をする機会に会うことがある。さっきまで応援しあってた騒がしいスタジアムが一瞬で静寂になるあの時間。不謹慎だがその追悼の意とは別に何かこみ上げてくるものがありいつもウルッとしてしまう。

大勢が一体となったパワー。そんな瞬間に自分は弱い。

映画ラストを飾る21分。ホントにスゴイかった。サッカーの聖地でもあるウェンブリー・スタジアムを覆い尽くす観客、そしてその全員が音楽を楽しんでいる一体感。2曲目の後にやるコール・アンド・レスポンス あれはなんだ。もうあれだけで涙があふれて仕方ない。その時にフレディ・マーキュリー以外のバンドも今何が起きてるんだ?と感嘆するしぐさにまた胸がグッとくる。素晴らしい演出。

お見事な Hammer To fall の後に締めの We Are the Champions!観客との大合唱!素晴らしすぎる!

映画最大の白眉でありまさにこのために今まで観てきたという明確なゴール。観客の中には涙を拭くもの流すもの映され、ここにクイーンと観客とさらに号泣の自分が一体化されそこにまた興奮し泣けてくる。美味しんぼの京極さん風に言えば「なんちゅうもん見せてくれたんや」状態。

大興奮のまま映画が終わり、エンドクレジットが始まるですがそこで流れるのが Don’t Stop Me Now!どこまで最高なんだ!

たしかにクイーンの史実、フレディ・マーキュリーの史実とは大小違います。そこに引っかかるのも当然わかります。それ故に最後のライブシーンが滑稽に見えてしまう人達もいるでしょう。白けてしまう人たちもいるでしょう。

しかしこれは映画作品であり、今後年を重ね今新しくクイーンを知る人達がより多くなるのだからその人達用の最高の寓話と考えたらなんと素晴らしいものを作ったんだと思わざる得ない。光栄のゲームから歴史を好きになるのと同じ原理ですね。

この作品用の20世紀フォックステーマ(めっちゃかっこいい!)から samebody To Love によってライブ当日の様子を描いたオープニング。その最後に1人で観客前に行くのだが。。実はどうだったかというのが映画最後のライブ前に明かされ、つまりフレディ・マーキュリーは1人じゃなかったというのがわかる素晴らしい仕掛けでお見事。

作品中数多くの名曲が流れしかも誕生秘話が知れてなんとも嬉しい。そしてクイーンを語る上で重要であるフレディ・マーキュリーのパーソナルな部分もしっかり描けてたと思います。

フレディ・マーキュリーが憑依したんじゃないかと思わせ、この映画でアカデミー賞主演男優賞を獲得したラミ・マレック。フレディ・マーキュリーがパフォーマーと言われる所以を見事に体現。その他のメンバーも本物?と見まごう素晴らしい配役。

この映画はたしかにクイーンの名曲たちが持ってる個々の力が非常に大きいです。オミットされた部分も多いがそれ以上に素晴らしい映画を作ろうという創意工夫が見られ最終的に映画屈指のライブシーンを制作してしまったのだからもう

「オーライ!」

というしかありません。

データ

原題:Bohemian Rhapsody
製作年:2018年
上映時間:135分
監督:ブライアン・シンガー
キャスト:ラミ・マレック/ルーシー・ボーイントン/グウィリム・リー/ベン・ハーディ/ジョセフ・マッゼロ/エイダン・ギレン/アレン・リーチ/トム・ホランダー/マイク・マイヤーズ/アーロン・マカスカー/マックス・ベネット

リンク

映画.com

予告

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