だれもが太陽でだれもが惑星【ワンダー 君は太陽】

だれもが太陽で、だれもが惑星【ワンダー 君は太陽】

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おすすめ度

複数視点から描いたことで勝負あり
おすすめ度:★★★★★【5点】

あらすじ

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。
引用元:映画.com

感想

顔に難病を背負い、好奇の目で観られながら強く生きる少年の物語。。だけではなくその少年の周りはどう思いどう生きてるかまで追った作品。

序盤、少年の生い立ちや始めて世に出される初登校シーンで少年と両親を中心に物語が進む中、少し寂しそうにする姉。そのやおら画面は暗転し姉の名前が出てここからは姉の視点ですよという展開に。この演出心が震えました。

その他親友や姉の友達などの複数の視点から展開され、難病の少年から影響を受けそしてその少年も強く周りに影響されていることを強く感じさせてくれます。素晴らしい。

複数視点でより多くの観客が感情移入でき、それがただの感動作品で終わっていない理由だと思う。

またもう一つ映像作品らしく説明過多にならずあっさり演出にしていることで感動の押し売り感は全く感じず、その面でも一線を画してると思う。

とはいえ最後は号泣しちゃいましたけどね。一瞬だけあいつが映るとか卑怯だ!

たぶん多くの人達が気になる点としては、主人公が素直すぎる点かも。
あんだけ癇癪を起こしながらも聞き分け良く親の言い分を理解します。手にかからないというかしっかり自立してる子どもたち。

ただそれは「親」を観ればわかります。
両親の物語は深く掘り下げていないものの、しかし多くの視点からわかる子供への愛。品性高潔ながら天真爛漫さも兼ね備えた夫婦。その背中を観てる子どもたちが素晴らしい子どもたちにならないわけがない。

彼らの存在が裏テーマだと思ってます。

その他、親友が自分の立場を理解してて心のなかで親に謝りながらも行うある行為、林間学校で急激に芽生える友情にそっと拳を合わせるシーンなど非常に素晴らしい演出がホント心に残ります。

感動のバランスを理解し丁寧作り上げた傑作でした。

データ

原題:Wonder
製作年:2017年
上映時間:113分
監督:スティーブン・チョボウスキー
キャスト:ジュリア・ロバーツ/ジェイコブ・トレンブレイ/オーウェン・ウィルソン/マンディ・パティンキン/ダビード・ディグス/イザベラ・ビドビッチ/ダニエル・ローズ・ラッセル/ナジ・ジーター/ノア・ジュプ/ミリー・デイビス

リンク

映画.com

予告

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ワンダー 君は太陽(字幕版)

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