今後の実写化に一石を投じたかもしれない【BLEACH】

今後の実写化に一石を投じたかもしれない【BLEACH】

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おすすめ度

大規模オープンセットで妥協なき作り込みを感じた
おすすめ度:★★★★☆【4点】

あらすじ

幽霊が見えてしまう高校生・黒崎一護は、ある日突然、人の魂を喰らう巨大な悪霊「虚(ホロウ)」に遭遇する。命を狙われる一護と家族の前に死神を名乗る謎の少女・朽木ルキアが現われ虚に立ち向かうが、重傷を負ってしまう。窮地に追い込まれたルキアは最後の手段として、本来は人間に与えてはならない死神の力の一部を一護に渡す。それ以来、一護は高校生活を送りながら死神代行として戦いの日々に身を投じていく。
引用元:映画.com

感想

15年間、少年ジャンプで連載されてた人気漫画作品。

作者久保帯人のハイセンスなデザインが作品の特徴でもあるのだが、映画序盤のタイトルからして作者がたぶんしないであろうテイストに首をかしげます。しかし映画というものは監督のものなのだから作者の手を離れている以上監督の色が出ないのもおかしな話。

そうやってみると要所要所に映画作品への意気込みを感じ、自然と佐藤信介監督が作る実写「BLEACH」を観てるのだと実感。悪くない。

キャストが明かされた時にうーんと思ってたルキア役の杉咲花。これが一番のびっくりで原作とは似てないものの映画内では無茶苦茶しっくり来てて自分はこのルキア好きです!

主人公を演じた福士蒼汰も多少のズレを感じるもののそのイケメンぶりでなにをやっても絵になる男。主人公が絶対的にハマる貴重な役者です。人気キャラクター阿散井演じた早乙女太一も原作との違和感を感じつつも杉咲花と同じくらい映画内の役にハマりきった熱演ぶり!良かった。

今作「BLEACH」は興行的に失敗に終わったようだけど、たぶん似てる似てない問題が大きく出てしまったのだろう。実写化でまず最初に話し合われるのがそこであり肝なものわかる。しかし似てる似てないは限界があり漫画王国日本としてはいつかは流れを変えないと行けないわけで、役者がしっかり演技をしてれば多少のズレも問題ないことが証明された今作はそれに一石を投じた感じです。

今までそういう作品が無かったわけではないが、今回それを色濃く感じた。

ただ朽木白哉を演じたMIYAVIはちょっとハマりきれてなかったかな。。雰囲気は抜群に持ってる方なのでここ最近役者活動には期待。

今作最大の見せ場である大規模オープンセットでの最後の戦い。邦画ではお目にかかれないその規模に圧倒されます。アクションもふっ飛ばされたりやズサーッてシーンもワイヤーアクションを駆使してなかなか決まっております。さすが佐藤信介監督。いまノッてきてる監督です。

斬魄刀での殺陣も、相手の刀を駆け上がったり刃を指で抑えたりと漫画的展開(原作にあったかはわからないが)をしっかり取り入れ、なおかつテンポよくスピーディに観せており「実写化の意味」がしっかり反映されてると思う。お見事。

苦言を言うならばこの最後の戦い。死神以外一般人が人っ子一人おらずおかしい。そしてそれなりに時間がたってるのに救急車など来ないのもおかしい。一応逃げろーというシーンを挟んでいるものの大勢が逃げ切ってしまうには無理がある。

あの戦いには2週間もかけて何シーンも撮ってたみたいなのでそれにエキストラ何十人使用してたらえらいことになるのは目に見えてる。仕方ないといえば仕方ないのだが残念。もしできたら歴史に残った見せ場でした。

今作は漫画序盤の死神代行篇のみなので登場人物は少なくて良いのだが、続きがもしあるのならばそこからは群像劇になるので登場人物大幅アップ!当然また似てる似てない問題が出てくるが、先述したように映画内キャラクターの出来には長けているのでその展開も非常に楽しみではある。大期待。

データ

製作年:2018年
上映時間:108分
監督:佐藤信介
キャスト:福士蒼汰/杉咲花/吉沢亮/真野恵里菜/小柳友/田辺誠一/早乙女太一/MIYAVI/長澤まさみ/江口洋介

リンク

映画.com

予告

心に残ったロケ地

グランドフィッシャーに追われるシーン
神奈川県相模原市相模大野駅前 コリドー通り

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