おすすめ度
今作も広瀬すずの瞳に吸い込まれる!
おすすめ度:★★★★☆【4点】
あらすじ
瑞沢高校競技かるた部の1年生・綾瀬千早がクイーン・若宮詩暢と壮絶な戦いを繰り広げた全国大会から2年が経った。3年生になった千早たちは個性派揃いの新入生たちに振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き出す。一方、藤岡東高校に通う新は全国大会で千早たちと戦うため、かるた部創設に奔走していた。そんな中、瑞沢かるた部で思いがけないトラブルが起こる。
引用元:映画.com
感想
前作 上の句・下の句を1つと考えれば、しっかりとした続編と作られ、なおかつシリーズ最後になる今作。続編らしく登場人物が増え、またその新キャラがどれも素晴らしくキャラが立っており楽しませてくれます。
かるた日本一になるため部活に勤しみながらも恋や進路に翻弄され悩む若者たち。同時進行として様々なことが起きる青春時代!
その青春を見事に気持ちよく描ききった今作。ホント素晴らしい!
番手ながら事実上の主人公であり人生迷いまくりの野村周平演じる真島太一。秀才だけに人に決められることを嫌がり塞ぎがちになる人物が人に影響され恥も外聞もかなぐり捨て本当にやりたいことをやり遂げる。ああ素晴らしい。このプロセスをしっかり描けただけでも青春映画の歴史に残る1本ではないだろうか。
その影響を与えた孤高の天才 周防久志。これを演じた賀来賢人。最近はコミカルでシュールな演技が続いてたが改めてイケメンでスタイル抜群な役者だと再認識。天才ながらやや抜けてる役が見事にハマってました。
そして主人公広瀬すず。今作も朱色の着物と結った髪が艶やかで美しい。いや美しすぎてワンショットごと写真で飾りたいくらい!正面から捉えるショットではその大きな瞳に吸い込まれそうになり、今これ以上の女優がいるのだろうかと思わせる。
天然である主人公は進路希望の用紙には「かるたクイーン」としか書いていなかったが、最後はその彼女の進路がわかったところで今作は幕を閉じます。なぜ彼女がその進路を選んだかは劇中の何気ない言葉で示されます。部活の先輩後輩という流れを上手く描いた素晴らしい展開でした!
あえて言うなら上の句・下の句ではそこまでかるた競技を知らなくても楽しめたが、最終局面で運命戦という駆け引きが重要な要素になります。しかしセオリーを逆手に取るリターンまでわからず、逆転するためにどこをどう勝負に出たのがわからなかった。
でもこれは自分が把握できなかっただけで、監督もむずかしい展開だったことは承知で地区予選で同じ展開一度見せ、なおかつ図解説明も表示させる丁寧ぶり。作品側に不備は無かったですね。。
1000年を超える詩に人生をかけるという背景をアニメーションでエモーショナルに表現させ、エンディング前の最後の締めも完璧!ちょっとこの締め方には心が震え涙が出てしまいました。
人気漫画の実写作品として最高峰でありながら青春映画の最高峰。そして広瀬すずという希代の女優の作品としても最高峰な映画となってます。
データ
製作年:2018年
上映時間:128分
監督:小泉徳宏
キャスト:広瀬すず/野村周平/新田真剣佑/上白石萌音/矢本悠馬/森永悠希/優希美青/佐野勇斗/清原果耶/松岡茉優/賀来賢人
リンク
予告
心に残ったロケ地
かるた競技の聖地:滋賀県大津市近江神宮