生物の垣根を超えたシュールなラブストーリー【シェイプ・オブ・ウォーター】

シェイプ・オブ・ウォーター

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おすすめ度

食い込んだ性的要素にちょっとびっくり!
おすすめ度:★★★★☆【4点】

あらすじ

1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。
引用元:映画.com

感想

奇才デル・トロ作品。
そしてアカデミー賞作品賞を受賞作品。正直デル・トロがアカデミー受賞かと驚いた。

ラブストーリーながらそのお相手が半魚人(映画内では「不思議な生きもの」という扱い)というのがデル・トロらしさ爆発。半魚人のデザインも大好きなヘルボーイに出てきた、こちらも同じく半魚人のエイブに似ておりああデル・トロ作品観てるだなと実感。まあ中に入っているのがどちらもダグ・ジョーンズなので似てきてしまうんだと思うけど。

意外ながらかなり性的な発言や表現があり、勝負に出たなと。それがアカデミーに繋がっているのかな。

地味な主人公のサリー・ホーキンスが序盤からがっつり脱いでおりびっくりした。さすが女優さんで美しかったです。

言葉を喋れない主人公だから、半魚人との言葉が無い世界を楽しめた。

しかしやはり言葉で伝えたいのだろう、主人公が美声をあげる夢の中が胸を打ちます。半魚人と軽快に踊るこのダンスシーンは名シーンながらシュールさ爆発でした。

あとどうしても気になるのは隣のおじさん。最後までおっちょこちょいで親近感がたまらないのですが、主人公との関係がよくわからない。プラトニックな関係なのかどうなのか。

そして面白いエピソードとして、店員さんと仲良くなりたいと惜しげも無く不味いお店に通い、やっと仲良く話せることになるのですが、その矢先店員がおじさんとは分かち合えない思想の持ち主だと発覚しすぐに決別することに。

良いやつだと思って近づいたら酷いやつだったというのはありますね。

最大の敵になるやつも最初はそんなに悪いやつに見えないが、最後は狂気的なまでに追いかけてきてホントに怖かった。

とにかくその異質な半魚人とのラブストーリーをしっかり行為まで描いたのに脱帽。さすが大好きなデル・トロでした。

データ

原題:The Shape of Water
製作年:2017年
上映時間:124分
監督:ギレルモ・デル・トロ
キャスト: サリー・ホーキンス/マイケル・シャノン/リチャード・ジェンキンス/ダグ・ジョーンズ/マイケル・スタールバーグ/オクタビア・スペンサー/デビッド・ヒューレット/ニック・サーシー/ナイジェル・ベネット/ローレン・リー・スミス/マーティン・ローチ/モーガン・ケリー

リンク

映画.com

予告

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シェイプ・オブ・ウォーター (字幕版)

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