おすすめ度
そこまで描くかという細かい描写が愛くるしい!
おすすめ度:★★★★☆【4点】
あらすじ
とある都会の片隅。小さな庭に小さな木の生えた、小さな家に暮らす4歳のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、学生の姿をした少女が現れる。彼女は、未来からやってきた妹ミライだった。ミライに導かれ、時を越えた冒険に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく。
引用元:映画.com
感想
細田守監督作品。
しかし今作は横浜のある家族を4歳時目線から追いかけてるだけで非常にミニマムな展開となっております。なのでメインビジュアルから冒険活劇を想像してしまうとがっかりしてしまうかもしれません。
自分はマイホームや結婚も育児もしてたことがないので、この映画を観て何を実感できるのかと言われそうですがすごくリアリティを感じました。主人公くんちゃんの傍若無人ぶり。お父さんの育児奮闘記。ここまでほじくるかってとこを細かくアニメーションしてるのが素晴らしい。
わがまま放題ながらお母さんお父さんが妹ばっかに可愛がられることに不満ばかりのくんちゃん。しかしそこで「なにか」を理解していき少しづつ大人になっていきます。
そしてその「なにか」を映画らしいイマジネーションあふれる映像で過去と未来とくんちゃんが体験していきます。非常にアニメ作品らしい展開でお見事。あくまでくんちゃんの空想だと思われるので細かいこと考えてしまうと最後まで気になってしまうかも。結局雛人形は誰がしまったんだ?とかね。
超近代ターミナル駅や木の中にあるインデックス表示デザインなどサマーウォーズを彷彿させ、押田監督といえばコレコレというシーンもあり、また昔の横浜工業地帯をカスタムバイクで疾走するシーンも素晴らしかった。
またお父さんが建築家ということで一風変わったお家。なかなか面白く自分は住んでみたくなりました。こういう斬新さフレッシュさも押田作品らしい。
くんちゃんの声を若手女優の上白石萌歌ちゃんが当てててそれに違和感は多少あるんだけど、比較的声優さんはすべてドハマリでした。特にお父さんの声を担当した星野源は満点です。
横浜の片隅にある家族から、家族が紡がれていく大事さをほっこり感じられる映画でした。
データ
製作年:2018年
上映時間:98分
監督:細田守
キャスト(声の出演):上白石萌歌/黒木華/星野源/麻生久美子/吉原光夫/宮崎美子/役所広司/福山雅治
リンク
予告
心に残ったロケ地
くんちゃんが自転車に乗るため悪戦苦闘する場面
作品内では地名は出てこないけど根岸競馬場一等馬見所跡が印象的
横浜市中区根岸公園
映画を観て欲しくなった1品
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