現実から逃げ出したいがそれでも明日は来る【ゼンタイ】

ゼンタイ

Advertisement

おすすめ度

人に伝えられない自分だけの些細な感情
おすすめ度:★★★★☆【4点】

解説

「ハッシュ!」「ぐるりのこと。」の橋口亮輔監督が、全身タイツ(=ゼンタイ)を愛好する人々をテーマに撮り上げたオムニバスコメディ。性別も外見も職業も異なる人々が、全身タイツをまとうことで一様に解き放たれ、自由を獲得していく。俳優たちのエチュード(即興演技)をもとに作られた6編のエピソードで構成され、それぞれのエピソードがリンクしながら、やがてゼンタイの人々がカラオケボックスで開くオフ会のエピソードへと集束していく。撮影期間3日間、製作費220万円という低予算で製作された。
引用元:映画.com

感想

橋口亮輔監督作品。
全身タイツ愛好家の話。

といってもタイツを来て何かおっ始めるという話ではない。なぜ全身タイツを着てるのかは日常であふれているだろう各エピソードでじわりとわかる。

うまくいかない。なぜうまくいかない。。

人は些細なことで他者に理解されないほど、怒り、落ち込み、絶望する。他者から見ればなんでそんな小さなことに?となりますし、自分自身それをうまく説明できない。辛い。とても辛い。

しかしそれでも明日来る。そしてそんな時一瞬でも「何者でも無い」ものになりたいというのは誰でも持ち備えている回避方法なのではないでしょうか。あるものはマラソンでガムシャラに走り、あるものお風呂に顔を埋め、あるものは全身タイツを着るのである。

62分と短い作品。過去作ほどの奥行きは無いもの日常を切り取った作品としては秀逸です。

データ

製作年:2013年
上映時間:62分
監督:橋口亮輔
キャスト:中嶋歩/ 篠原篤/森優太/比佐仁/八木橋努/鎌滝秋浩/香取海沙/田川可奈美/篠原友希子/華みき

リンク

映画.com

予告

Amazonで観れます

ゼンタイ

おすすめ度:★★★★☆カテゴリの最新記事